シリーズ1 すべり症・ヘルニア 6
午後になり、検査室から担当の人が 迎えに来てくれたので、ついていった。
「じゃあ、MRIとるから、ベッドに仰向けに横になって」、と言われて、きょとん!
「私一人でこのベッドに横になれるのかしら?」 と自問自答。
それを察してくれたのか、横になるのを手伝ってくれ、やり方も教えてくれた。
そういえば、そうだった!
ベッドに腰かけてから、肘を使い体を支えながら、頭をまずベッドにのせて
それから足をベッドの上にのせるんだった。病室のベッドに横たわるのと同じ
やりかたなのに、
病室ではベッドの高さや傾きが自由にリモコンで変えられるから、MRIのベッドのよう
に、ただベッドがそこにある、という状態に 戸惑ったんだ~バカなわたし~、情けな
い。
MRIというのは、初めてやる人には、脅威だ。
「が~ご~」「ぐ~ご~」「げ~げ~」 という耳をつんざくような音がする。
音楽が流れたヘッドフォンをしてくれるので、はじめは気持ちいいのだけれど、すぐ
に、ものすごい騒音が聞こえてくる。本当にうるさい音だ。
耳の悪い私でもそう思うのだから、耳のいい人にはさぞ辛いことだろう。
それにドームのようなところにベッドごと入れられるのだけれど、その時間がかなり長い。
狭所恐怖症の人はアイマスクとかしてもらえるのかなぁ?
「まだかなぁ」、「まだかなぁ」、「まだかなぁ」 と3回ぐらい思っていたら、
ようやく終えた。
レントゲン撮影も CTも無事終了。
夕方先生の回診があって、「傷口はきれいだね。この特効薬の痛み止めの針も
もう取ろう。薬は今朝から止めているしね。ちょっと、チクッとするよ。
じゃぁ、今日からシャワーも使っていいよ!」と、お許しがでた!
「来週、手術後の経過とか退院の話とかしよう。ご主人もくる?」 と聞かれたので
、「もちろんです!」と返事した。
心の中で、
「え~?退院?来週にはもう退院?思ったより早い!びっくり!」そうつぶやいていた。
この先生は、いつもニコニコしていて、どんな時でも元気をくれるから、大好き!
病院の先生が好きなんてこれまで一度も思ったことはないのに、この先生は格別!
だから、看護婦さんたちも、みんな優しいんだろうな。
嬉しくなって意気揚々とシャワー室に向かったが、その嬉しさもつかの間。
「あれ、どうやって一人でシャワーを浴びるんだろう?」 と、またしても戸惑った。
「ここでひっくり返ったら、元も子もない」、と自分を戒めながら、はしゃぎすぎて
いる自分に、「落ち着け、落ち着け」、と言い聞かせた。でも椅子とか、つかみ棒とか
があちこちに配置されていたので、安心できた。
6日ぶりのシャワーで、汚れた身体や髪を洗い流し、ようやく生き返った!
部屋に戻ってから、「どうしたら、再発しないですむのか、どう腰を守っていけば
いいのか」と、ネットでいろいろと調べてみた。
<再発予防の心得>
- 猫背や悪い姿勢はとらない。
- 重いものは持たない。
- 腰をひねらない。
- 中腰の姿勢をとらない。
- 定期的に運動をする。
- ストレスをためない。(ストレスで血流の流れが悪くなるらしい)
- 硬性コルセットは、最低3か月から6か月はつける。
「退院したら、本を買ってきちんと調べよう、もう絶対に手術なんか、
しないんだから」、と何度も自分に語り掛けた。
💛続きはまた明日かきます。
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